保険会社と示談交渉する

【保険会社と示談交渉】

 

・任意保険は示談代行付が多い

 示談は本来、加害者と被害者とが直接交渉するのが建前でしょうが、トラブルの当事者同士ですと感情的になり、話し合いが進まないこともあります。また、専門的知識がないため、交渉が有利かつスムースに運ばないこともあります。そこで、弁護士を頼んだり、友人や知人に代わって交渉してもらったりするのです。

 

保険会社が、加害者の代理人として被害者のもとへ示談交渉に来るのは、加害者が自家用自動車総合保険という任意保険に加入しているからです。これは、持ち主が任意に付ける自家用自動車の保険で、これを任意保険と呼んでいます。

 

加害者が強制保険にしか加入していない場合、示談交渉は加害者自らやるか、あるいは自分で弁護士や友人に頼むことになりますが、自家用自動車総合保険に加入している場合は少し違うのです。

この保険は、対人賠償保険、自損事故傷害保険、無保険車傷害保険、対物賠償保険および搭乗者傷害保険の五つの保険が自動的にセットされてます。そのため、運転中に人身事故を起こしたり、他人の車を破損させたり、同乗者にケガをさせたり、自分がケガをしたなど、いろいろな場合に保険金の下りる便利な保険です。